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整形外科でのMRI検査について医療機器のプロが分かりやすく解説

整形外科でのMRI検査について

整形外科は、骨や関節、筋肉などの運動器系の病気や怪我を診療する分野です。病気や怪我の診断には、X線やCTスキャン、MRIなどの検査が欠かせませんが、その中でもMRIは、特に骨や軟部組織の状態を非侵襲的に詳しく見ることができるため、整形外科にとって重要な技術となっています。

MRIとは

MRI(Magnetic Resonance Imaging)とは、核磁気共鳴イメージングの略で、強力な磁場と電磁波を用いて、人体の内部の様子を撮影する技術です。MRIは、X線やCTスキャンと比較して、放射線を使わないため、放射線被ばくの心配がなく、特に子どもや妊婦さんなどの安全性が高いことが利点です。

整形外科でのMRIを用いた診察について

整形外科では、MRIを使って、骨折や脱臼、靭帯損傷などの怪我や、関節炎や腱鞘炎などの病気の診断を行います。MRIを使うことで、X線やCTスキャンでは見えない、軟部組織の細かい構造や状態を詳しく見ることができます。例えば、MRIを使って、靭帯や軟骨の損傷や変形、骨折部位の精密な評価などが可能です。
また、MRIは、関節の中に注射針を刺して薬剤を注入する関節内注射の際にも利用されます。MRIを使って、正確に注射針を挿入することで、薬剤を的確に投与することができ、治療の効果を高めることができます。

MRI検査の注意点

MRIは高価な機器であり、撮影には時間がかかるため、検査の予約が取りづらい場合もあります。診察上MRI検査が必要となる場合は、医師や看護師と相談した上で日程調整しましょう。

その他MRI検査時の注意点

①金属類を身に着けないようにする
MRI検査においては、強力な磁場が使用されるため、金属類は引き寄せられる可能性があります。このため、検査前には金属類を身に着けないようにする必要があります。具体的には、ジュエリーやピアス、ヘアピン、歯の詰め物、内部に金属を含むインプラントなどが該当します。

②妊娠中の場合は医師に相談する
MRI検査は、赤ちゃんに影響を及ぼす可能性があります。妊娠中の方は、必ず医師に相談し、リスクと利益を判断した上で検査を受けるようにしましょう。

③気がついた場合は検査を中止する
MRI検査中に、異常な症状を感じた場合は、直ちに検査を中止し、医師に報告する必要があります。具体的には、めまい、吐き気、蕁麻疹、呼吸困難などが該当します。

④静脈内注射をする場合は医師にアレルギーを伝える
MRI検査では、静脈内注射をする場合があります。この際、事前に医師にアレルギーの有無を伝え、適切な処置を受けるようにしましょう。

⑤検査前に脱衣する
MRI検査は、衣服の中に金属が含まれていることがあるため、検査前には脱衣する必要があります。病院側は、患者に専用のガウンを提供するので、検査前に聞いてみましょう。

以上が、MRI検査時の注意点です。MRI検査を受ける前には、医師や看護師に不安や質問を相談し、不明点を解消するようにしましょう。

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