ワンポイント

CT検査・機器について医療機器のプロが分かりやすく解説

CT検査とは

CTとはコンピュータ断層撮影(computed tomography)のことです。
人体の周りを機械が回転してX線をあてながら体内の情報を集め、コンピュータ処理をして輪切り像を撮影する検査のことです。約10秒程で人体の内部の様子を詳しく調べることができ、さまざまな病気の発見につながります。
技術の進歩により、全身の撮影が可能で短い時間で、0.5ミリメートルの間隔で断層画像を作成できるため、ごく小さな病変を発見するのにも役立ちます。
また、造影剤を使用することにより、腫瘍などの病変部位がわかりやすくなり、腫瘍付近の血管走行や栄養血管を把握することも可能です。

– 主な検査内容について

CTを撮影する目的として、病変の精密検査、手術前の精密検査、術後や抗がん剤使用中の経過観察、肺炎などの炎症の有無など使用用途は多岐に渡ります。
更に他の検査を複合的に行うことで、早い段階での病変発見を行う事ができます。

– 部位別のCT検査について

■頭部CT検査

脳腫瘍、脳出血、脳梗塞などの頭蓋内病変や外傷による頭蓋骨骨折などを診断するために行う検査です。
脳血管病変、脳腫瘍、脳梗塞などの診断のために、造影剤を使用する場合があります。

■頸部CT検査

咽頭、喉頭、甲状腺、扁桃腺、頚部リンパ節など顔から首の病変を診断するために行う検査です。
頚部の腫瘍、血管病変、炎症などの診断のために造影剤を使用する場合があります。

■胸部CT検査

肺がんや肺炎を始めとする呼吸器疾患や胸部の腫瘍などを診断するために行う検査です。
胸部の腫瘍、血管病変、炎症などの診断のために造影剤を使用する場合があります。

■腹部CT検査

腹部臓器(肝臓、腎臓、膵臓、胃、大腸など)の腫瘍、炎症などを診断するために行う検査です。
腹部の腫瘍、血管病変、炎症などの診断のために造影剤を使用する場合があります。

■四肢CT検査

手足の骨折や腫瘍、血管病変などの診断のために行う検査です。
四肢の腫瘍、血管病変、炎症などの診断のために造影剤を使用する場合があります。

■冠動脈CT検査(心臓血管CT検査)

狭心症、心筋梗塞など心臓の血管病変の診断のために行う検査です。
検査の際には造影剤に加えて、血管を拡張する薬と脈拍を遅くする薬を使用します。

■CT Angiography(CT血管撮影)

造影剤を使用して体内の血管病変を診断するために行う検査です。1mm未満の薄い断面像を数百枚~数千枚使用して、血管の狭窄の有無などを立体的に観察することできます。

CT機器のご購入やリースをご検討の方はぜひ弊社まで

弊社では院内での利用用途に合わせて、さまざまなスペックのCT機器をご提案することが可能です。
CT機器の導入をご検討されている医療機関様はぜひ弊社までお気軽にお問い合わせください。

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